
- 作者: 出井康博
- 出版社/メーカー: 新潮社
- 発売日: 2001/06
- メディア: 単行本
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たまたま中根中の事を知り、この本があると聞いて手に入れ、即効読みました。
いや〜〜〜〜〜〜、久々に読み応えのあるガツンとした本でした。下の山ちゃんの本を読むのに3日かかった私が、この本は1日で読んでしまいました。
ここまで何も分からない中根中を調べ上げた出井康博氏を尊敬します。だって調べてから3年間も、中根中の写真すら見る事が出来なかったんですよ。私だったら、諦めてますよ。
ここまで調べ上げたのに....ですよ、中根中を中立の立場で書いてらっしゃるのも凄いと思いました。
人々を魅了する人は、どことなく怪しい部分もあるわけで... またそんな怪しいミステリアスな部分が余計にカリスマぽくしていくというか... でもみんな頭がいいのは共通している訳で。
でも疋田保一の部分で先祖が同性愛者で、疋田自身がハーレムルネッサンスに傾倒していった時点で、まさか...と思ったけれど、やっぱり。私も著者の人と同じく思いますわ。
そういえば、私が尊敬する猿谷要氏も書いていたけれど、なぜか1周回って??今までのアメリカへの興味が日本に向くというか... 今、私も日本の歴史とか、アメリカの日系人達の歴史とかにも興味を持ち始めています。持ち始めた理由は、今住んでいるところが第2次世界大戦前には日系の人々が生活する町だったらしく、今でも近所のシーフードレストランにその名残で、日系の人々が漁師をやっていた写真が飾ってあったりするんですよね。しかも、とある黒人差別の活動家として知られている日系の方も、今はニューヨーク在なのですが、生まれはここなんですよね。ここに来た事を不思議な感覚にさせられています。
という訳で、興味ある日系人達の事なども知れたのが面白かった。
中根中や疋田保一、そしてこの本が出来るまでの過程は、こちらで...
いや、私もデュエイン・ホージーに感謝よ!