これはずっと見る事が出来ない映画だと思い込んでいたんですよね。なので、今の怒涛のDVD化ラッシュには感謝感激であります。とは言え、正規と言えどもDVDジャケットを見る限り、正規とは思えないものではありますが、中身は結構しっかりしております。見た目よりは高い気がしますが、中身を見ると安い買い物だったと満足です。
オスカー・ミショーの初期の作品です。オスカー・ミショーは黒人映画の生みの親と言われてます。実際には、他の人が生みの親なのですが、このミショーが一番有名です。
ミショーの「Body & Soul」は、名俳優というかマルチエンターテイナーのポール・ロブソン主演なので有名な作品で、アメリカではクラシック専門チャンネルで放送していたりと身近な作品ではあるものの、作品自体はその背景からしてこちらの「Within Our Gates」が有名です。有名なんですが、問題になった作品でもあるため、そのフィルム自体がどっかに埋もれてしまい、1990年代まで見つからない作品でありました。なので、冒頭に書いた通り「もう見る事が出来ない作品」だと思っていたんです。
なぜにして有名なのかと言えば、あの「國民の創世」への当てつけ映画で、タブーであったリンチやレイプ等に真っ向向き合った作品でもあるのです。あの映画産業を変えたと言われる歴史的大作「國民の創世」に対抗すべく、テーマが大きいですね。たしかに映画の技術とか機材、スケールは完璧に負けてますけどね。でも人間としては、かなり大きいです。
ミショーの伝えたい事... 黒人「だから」凄いとか、逆に衰えてるとかじゃなく、人それぞれって事。簡単な事だけど、分かってない人が今でも多いのでは?
感想はこちら。
(5点満点:DVDにて鑑賞)