- 作者: 猿谷要
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 1999/01
- メディア: 文庫
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要ちゃんの本です。なーんて怒られるよ、マジで。猿谷要先生ですね。日本でアメリカ黒人の歴史に興味を持った人なら、必ず持っているOR読んだであろうアメリカ黒人解放史 (1968年)。その本でなくとも彼の本には必ずやどこかで触れている筈。アメリカ黒人の歴史に関しては、日本での第1人者ですね。キング牧師やマルコムX時代には、アメリカで彼らと実際に会ってたりしてる筈。彼の場合は、アメリカ黒人のみならず、ネイティブアメリカンやハワイについての文献もあり、そのほかにもアメリカ大統領から西部開拓まで「アメリカ」学の第1人者です。アメリカに関する彼の文献は何冊あるのか...さっぱり分かりません。でも、その一冊でも多く読んで、彼が書いた事をスポンジのように吸収出来たら...と、私も毎日思ってます。
と言うわけで、私はあんまりニューヨークに拘りないんですよね。なので、私がこの本を〜〜〜!!!!と驚かれた方も確実に1人は居る筈(笑)うん、今でもニューヨークには拘りないんですが、猿谷要氏にはかなり拘りあるので読んだんですよ。許してね(笑)しかも100円だったもん。思わず買うわよ。
「あんた、アメリカ黒人の歴史に興味があって、ヒップ・ホップだって言ってるのに、ニューヨークに拘りないなんて...」って思われる方もいらっしゃるでしょう... うーん、でもアメリカ広いですからね。アメリカ黒人は全米にいますから...もちろん、ニューヨークはその中でもメッカなのかもしれないです。それなりの尊敬はありますし、ハーレムルネッサンスとかも興味深い。でも色んな所の色んな人を総合的に観察したいんです。いや、ニューヨークなどで黒人文学や歴史を研究してる人を、ニューヨークだけで...とか思ってないですよ。ニューヨークは魅力的な町だと思います。私は約15年前に1度行ったキリですけどね。
そんな「ニューヨークに拘りがないのが拘り」の私にも、物語調のニューヨークの歴史の面白さを教えてくれる本でした。さすがです。日本の使節団がニューヨークに訪れた話しが面白い。その見物人に詩人のウォルト・ホイットマンがいた事も...
で、アトランタの本も書いてらっしゃるらしいので、そっちも読みたい、手に入れば。