先週末からCNN等の大手ニュースでも芸能ニュースでも毎日トップで話題になっているのが、ドン・アイムス(Don Imus)の発言。彼が自分の番組で、先日行われた女子のNCAAバスケットボールファイナルについてコメントで優勝を逃したRutgersのメンバーに対して「nappy-headed hos」とコメントしたのが発端。Nappy headとは、主に黒人の髪型を差す。さらにその後すぐ続けて「スパイク・リーのJigabooみたいな...」と発言。差別的発言を公の場でした事により、ターゲットになったRutgersのメンバーはもちろん、アル・シャープトンやジェシー・ジャクソンをも怒らせた。次の日に、アル・シャープトンの番組に出演し謝罪したが時既に遅し。その番組を放送していたMSNBCとCBSは当初、2週間の謹慎にしたが、たった2週間という短い期間が更に人々を激怒して、様々な所で議論が行われている。そしてとうとう、CBSの方がアイムスの解雇を決定。
アイムスの場合、黒人差別という事で批判を受けたが、さらに女性差別だとの批判も受けて窮地に立っている。
この人はもうキャリアが終わったと言われています。当然ですね。
いや...でも、最近私の身近でも全く同じ事が起きたんですよ。私の夫の職場で、少しだけ権力のある男性が黒人女性の人に向かって「Jigaboo」と呼んだそうです。何とか謝って事なき事を得た(少しだけ処分されるみたい)んですが、私としては職場で言ったんだから罰せられるべきだと思いますけどね。もし私が誰かに「Jap」がとか言われてその人が会社に残るなら、会社辞めると思いますわ。信頼関係なんて築けないですよね。今って2007年ですよね?1930年とかじゃないですよね??ビックリさせられます。
で、マスコミはなぜかこの事件をきっかけに「ラップ」を攻撃し始めているのも気になる... 「ラップ」では公然とこういう言葉が使われているのに...と。確かにね。後、ニック・キャノンがMTVでやってる番組でも、白人の人達が同じような言葉使っても、それはオッケーなんですよね。とある無名コメディアンが、マイスペに「そんなに言いたかったら、ニック・キャノンのMTVの番組に出て言え!」って書いてあって、ちょっと納得。
とは言え、なぜこんなに騒ぎになったのか... それはやっぱりテレビやラジオに出ている人が言う言葉じゃなかったからです。差別かどうかは、前後の言葉の口調などでも明らかです。今は「nappy-headed hos」って言葉だけが一人歩きしてますが、前後の言葉も最低です。差別語っていうのは、その言葉そのものも酷いですが、前後の言葉でもだいぶ違います。
<追記>
今も、このドン・アイムスが差別者かどうか?という討論をニュース番組でやっていた。彼が差別者かどうか?というよりも、あの場での発言は「差別」的発言だったという事は、上の映像を見れば一目瞭然です。問題になってるのは、あの場での発言ですから...