アフリカ系アメリカ人作家のジェームス・ボールドウィンの小説が原作の映画です。ボールドウィンの作品でも、処女作でしかも1番有名とされるこの原作は、残念ながら読んだ事がないです。白水社から出ていた(確か)「ジョヴァンニの部屋」と「Sonny's Blues」位しか読んでないです。なので原作と比べる事は出来ないです。
主役のポール・ウィンフィールドは、ウェイアンズ家族の次に、私の1番好きな俳優です。というか、「俳優」としての枠では、彼が1番です。(ウェイアンズはエンターテイナー枠だね)彼の「サウンダー」で見せた演技を見るまでは正直映画を見ていても、演技が巧いと言われてもピンときませんでした。所謂名優と言われる人々も、どんなクラシックで名画でも、「へー」位だったんです。彼の「サウンダー」での演技を見た時に、「すげー」と始めて思えました。演技の凄さを教えてくれた人です。と、前置きが長くなりましたが、今回も「サウンダー」に負けない演技を見せてます。ラストシーンの息子とのシーンは、またヤラレちゃいました。「すげー」の連続です。何か言いたげな、あの表情は凄いです。ハナ肇さんに似てるとか言われても、私は大好きです。
これがまた、凄いんですよ。ポール・ウィンフィールドの若い頃を演じるのが、ヴィング・ライムス!物凄く若くって、ビックリ。彼にも若い時があったんだなーって(笑)顔もほっそり。彼を認識するようになった時には、今とあんまり変わってないので、新鮮でした。ヴィングのデビュー作です。すでに貫禄ありますね。ヴィングに絡む女優2人が、これまた... CCH・パウンダーとアルフレ・ウッダード!!完全に映画の虜になりましたね。
それでもって、若きジャンカルロ・エスポジート(これが当たり役!)や、カーディム・ハーディソンまで... さらには、オリビア・コール(黒人女優として始めてエミー賞受賞)や、ロザリンド・キャッシュ。これまた、2人とも素晴らしすぎる。さらには、ルビー・ディがちょこっと出てくるのも凄いし。
タイトルは、古いゴスペルの曲だそうです。内容もキリスト教に関する内容です。
最後感動して目をウルウルさせながら、エンドロール見ていたら、ルーベン・キャノンの名前が!ルーベン・キャノンといえば、最近では「Diary Of a Mad Black Woman」等のタイラー・ペリーのゴスペル系映画や、JDジェイクスの「Woman Thou Art Loosed」等のプロデュースでも有名ですね。彼がゴスペル系の映画に関わると、必ず良くなりますね。だって、監督が「Def Comedy Jam」のスタン・レイサン(しつこいですがサナー・レイサンの父)ですよ。彼の映画作品は、あんまり...なのが多いですからね。スタンダップライブ映像は素晴らしいですけど。
ちなみに、エスポジートの事を好きになる可愛いティーンの女の子は、元NBA選手のマーク・ジャクソンの奥さんだそう。物凄く可愛い。
はー、長くなった。「100本映画」カテゴリー史上、最高に長くなったかも。得点はもちろん..
(5点満点:DVDにて観賞)