Jet Li's Fearless / SPIRIT (2006) 62本目
もう日本じゃ「Spirit」ってタイトルで公開されているんですよね〜。ハリウッド映画以外で外国映画(特に英語以外の言葉)の公開は、日本が断然にアメリカよりも早いのが多いですよね。
私の夫婦は、映画の趣味が全く違うので、一緒に映画館に行っても、違う映画を見ている事が多い...というか、ほぼ毎回違う映画見ている気がするんですが、ジェット・リーだけは違います!唯一夫婦一緒に見れるんです!私達夫婦は、なぜか2人揃ってジェット・リー派なんですよね。ブルース・リーも、ジャッキー・チェンも、もちろんジム・ケリーも好きだけど、1番はジェット・リー!!微妙な所が合ってるんですわ。という訳で早速見に行きました。
私は「少林寺」を、小学生の頃だったと思うんだけどテレビで見てから好きでした。と言っても、ず〜と見ていた訳でなく「ワンチャイ」の3だったかな?を、当時のBFと映画館で見るまで、リンチェイの姿は見る事なかったと思います。そんでもって、クリス・ロックを楽しみに見に行った「リーサル・ウェポン4」でハリウッド進出したジェット・リーと出会った時の喜び。「ロメオ・マスト・ダイ」でのアリーヤとの爽やか恋愛を見たときのドキドキ。
と、前置きが長くなりましたが、そのジェット・リーが「マーシャルアーツ映画からの引退」を表明しちゃった作品です(涙)いや、てっきり「アクション映画からの引退」だと思ってたんですよね。微妙な引退宣言ですが、その作品を見逃す訳にはいかない!って訳で涙しながら見に行きました。
実在する人物を演じた今回。と言っても、リンチェイの場合は元々歴史大作が多かったので、今回はその集大成と思いきや... 見た後で色々調べて知ったのですが、今回ジェットが演じた霍元甲の本当の所の物語とは、かなり違っているらしく、霍元甲の子孫達が怒っているらしいですが.... 私は好きです。凄く良かったと思います。確かに、歴史的事実とは違うかもしれないけれど、あのまま霍元甲が存在していたら、結局の所の最後は同じになるんじゃないかって思った。ジェットが武術から学んだ信念が、霍元甲のラストだったんじゃないかって思う。今まで散々20年近くも映画界で、歴史作品に携わってきたジェットだから、内容を変えたら、どんなに言われるか分かっていたと思う。それを敢えて代えた訳だから、ジェットの相当な意志を感じる。
私は何が嬉しかったかっていうと、中村獅童が演じた役ですかね。冒頭で出てきたので、ひょっとしたら日本人が悪く描かれていて、映画館出る時に厳しいな〜と嫌な予感がしちゃったんです。実際には、中村獅童が演じた役のお陰で、映画館出た後に、アメリカ人のオッサンにニッコリとされてしまいました。日本人として、堂々と清々しい気分で映画館を出れたのが嬉しかったです。
ジェットが言ってましたが「憎しみからは憎しみしか生まれない」。博愛主義なジェットらしい映画で、とっても良かったと思います。最後の最後は、今まで不死身だったジェットのマーシャルアーツ映画からの引退を強く感じました。と、私と同じくらいジェットファンの夫も感じていたみたい。帰り道は、2人でシミジミ。
いつもの3倍位長くなりましたが、ジェットのマーシャルアーツ映画も最後という事で、こんなに長くなるのも最後ですわ。悲しい〜〜〜
(5点満点:劇場にて観賞)