- 作者: 鶴見良行
- 出版社/メーカー: 岩波書店
- 発売日: 1982/08/20
- メディア: 新書
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タイトルの「バナナと日本人」というよりも、サブタイトルの「フィリピン農園と食卓のあいだ」の方が、この本の内容を示しているようだ。タイトルだけ見て、「バナナと日本人の歴史かー」と思って読んでみようと思った。バナナ大好きだし。所が、バナナと日本人の歴史ってよりも、フィリピン産バナナにまつわる、フィリピンの歴史。
今や、庶民に一番近い果物だけど、昔は高価だった事くらいは知っている。そんな裏で、フィリピンのバナナ農家には、大変な苦労があった事は残念ながら知らなかった。ラストの方は泣きそうになる位、読むのが辛い。あのバナナがあんなに過酷だとは...
その反対に、アメリカの金儲け主義ならではの下劣さを見た気がする。
(4点/5点満点中)