Cast >> Anthony Mackie (John Henry 'Jack' Armstrong), Kerry Washington (Fatima Goodrich), Ellen Barkin (Margo Chadwick), Monica Bellucci (Simona Bonasera), Jim Brown (Geronimo Armstrong), Ossie Davis (Judge Buchanan), Q-Tip (Vada Huff), Dania Ramirez (Alex Guerrero), John Turturro (Don Angelo Bonasera) ....
Director >> Spike Lee
Writer >> Michael Genet
総合ポイント >> 4/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 4 Direct >> 4 Music >> 4
スパイク・リーが作るからこそ意味がある。
エイズ治療薬の研究等を行っているバイオテクノロジー会社の重役であるジョン・”ジャック”・アームストロングは、信頼していた研究者を自殺で失う。その時、自分が大きな組織に仕組まれた事を知る。そんな時、レズビアンになった元フィアンセに出会い、自分と彼女の子供の父親になって欲しいと頼まれるが...
スパイク・リーが作っていなかったら、面白くなかったと言い切れる。冒頭にブッシュ大統領の顔が印刷された3ドル札とか、意味もなく挿入されるのも、リーらしさだと言える。けれど、リーがそれをすると、なぜか意味があるように思えてくるのだ。
レズビアン達が嬉しそうにジャックと寝ていく姿は、どうも説得力がない。幾ら、主人公の男性が魅力的とは言え、そこにはヘテロセクシャル(異性愛者)な人々、特に男性的な思想が丸見えだ。また、エイズ治療薬に携わってきた男が、あんなに安易に多くの異性と無差別に性行為をするのにも疑問が生まれる。
けれど、さすがスパイク・リー。そういう疑問をも、私達への問題定義として、映画を見終えた後、じっくりと私達に考えさせる内容なのだ。先のブッシュの3ドル札も、ブッシュの中絶問題へのあてつけなのかもと、思わせるのが、リーの手法だ。
映画が終わった後、私が考えたのは、こうだ。
お金が全てとなった今の世の中、家族の形まで、お金で変え(買え)壊れてきたのかもしれない。
(5/9/2005:DVDにて観賞)
採点は、100本映画で書いた時と変えさせてもらいました。