- 作者: 中村佐恵美
- 出版社/メーカー: 文藝春秋
- 発売日: 2001/02
- メディア: 文庫
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ブックオフの棚に一つ前に読んだ「ピーコ伝」の隣に、並んでいたので、買ってきた。
彼女が抱いていた外国への呆然とした憧れ、分かる気がする。外国への彼女の入り口がテレビの「世界の子供達」という番組だそうだ。私は、彼女よりもちょっと年下なので、私の場合は「兼高かおる世界の旅」だった。私は、中学の時に映画に夢中になった。けれど、私の場合は彼女とは違って、女優を夢見る事は無かった。見る方にかなり夢中になっていた。中学時代、ずっと映画日記を6冊ものノートに書き溜めた事もある。
そして、私も彼女がアメリカに旅立った年頃に、真剣にアメリカ留学を考えた事もあった。私の場合は金銭も実行力も忍耐も無くて、簡単に諦めてしまったけれど。
そんな事をふと思い出せてくれた。もしあの時、私が留学していたら...
きっと今の幸せな生活ないだろうな。彼女のように旅に出て幸せになる人も居れば、私のように旅に出ずに幸せになる人も居るのかも。
恋人や過食障害等、結構赤裸々に色んな体験談を語っている。マイケル・ペレとか、オリバー・ストーンとかのプライベートが垣間見られるのも面白い。
頑張ってるのが良く分かる。でも、その頑張りが、所々ちょっと辛く感じてしまう。
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