Cast >> Kimberly Elise (Helen McCarter), Steve Harris (Charles McCarter), Tyler Perry (Brian as Madea), Cicely Tyson (Myrtle), Shemar Moore (Orlando), Donnie McClurkin (Pastor) ....
Director >> Darren Grant
Writer >> Tyler Perry
Producer >> Tyler Perry, Reuben Cannon ....
総合ポイント >> 5/5点満点
Contents >> 5 Performance >> 5 Direct >> 5 Music >> 5
怒りと許し。
18年目の結婚記念日を目前に、夫から家を出て行けと言われ、挙句の果てには言葉の暴力と、夫の浮気による隠し子発覚。最悪な状態の中での、1人の黒人女性の怒れる日記。女は、日記を書く事で感情を表に出す。女は、行き場所を失い、お婆ちゃんの家にとりあえず向かう。お婆ちゃんは、働く術をも知らない女に、仕事の見つけ方から教える。お婆ちゃんは、過激に振舞う。まるで女を現実から引き離すかのように、わざと過激だ。女は男に出会う。女は、夫の影を引きずり、男の優しさに戸惑う。初めて感じる男の優しさ。その男の優しさで、女は夫を許した。1文も受け取らずに夫と別れる。女は夫を許したと思っていた。しかし、あのたった一言で...
男と女が美しいジャズに合わせて踊る。男は、汚れた作業服をまとい、女は、ウェイトレスの制服のまま踊る。美しいジャズ音楽と男の汚れた作業着の襟元が、この映画ではなぜかマッチしていて、スクリーンには美しさとジャズらしい妖艶さが漂う。
そしてゴスペルが流れると、力強いパワーをスクリーンから感じる。
この映画での音楽は、許しを意味している重要な役割。
この作品の面白さは、その女だけのストーリーだけで終わらない所。もう1組みの男と女が、また違うドラマを生む。上の男と女の話しとは、また違う角度で「怒りと許し」を表現しているのだ。その2組がクロスオーバーし、また他の人々の話しも重なり合い、人それぞれのドラマを映し出し、より深い物語を生む。
感動的なラストは、女の母親が言っていた、本当の意味の「許し」を私達に教えてくれる。
(4/23/05:劇場にて)