Cast >> Denzel Washington (George McKenna), Lynn Whitfield (Bobbie), Akosua Busia, Irma P. Hall, Michael Matthews (E.J.) ....
Director >> Eric Laneuville
Writer >> Charles Eric Johnson
Producer >> Linda Otto
総合ポイント >> 3.75/5点満点
Contents >> 4 Performance >> 4 Direct >> 3 Music >> 4
直球ストレート、80年代の良さ。
デンゼル・ワシントン自身が述べていたように、彼は黒人として初めて主演男優賞に輝いたシドニー・ポワチエの意志を継いでいる。
ポワチエも、人気絶頂期で一番油がのっていた時期に、「To Sir With Love/いつも心に太陽を」という映画で先生を演じている。ワシントンも「Soldier's Story/ソルジャー・ストーリー」という映画の直後、そしてアカデミー賞助演男優賞にもノミネートされた「Cry Freedom/遠い夜明け」の直前に出演し、若いながらも校長先生を演じたのが、この作品だ。ロスアンジェルスの大都会にある高校。周りには、裕福な家庭の家があるにも関わらず、その高校にはギャングに属する学生等が集まる、環境の悪い高校だった。デンゼル・ワシントンが演じるジョージ・マッケンナが、その高校の校長に抜擢され、若き校長は、風紀を良くするために奮闘する。時には自身が傷つきながら。
物語は、直球ストレートだ。ロスアンジェルスの有名なクリップスとブラッズのギャング同士の闘争や、学業優秀ながらも家庭の事情で学校に通うのが困難な学生等、興味深い内容で、我々の心を掴み離さない。しかも感情の直球で来るので、話しも分かりやすい。更には、ワシントンの演技の面や、ストーリー上の感情等、彼の若い情熱を感じる。「Malcolm X/マルコムX」の前哨戦のような熱いスピーチも感動的だ。
またハービー・ハンコックのエレクトロ・ファンクの曲も、この物語、この時代、そして舞台になったロスアンジェルスにはピッタリだ。
80年代の分かり易く伝わり易い物語、これが80年代の良さであったし、デンゼル・ワシントンのいい所取りの作品だ。
(4/15/05:DVDにて観賞)