私が今年一番楽しみにしていたのが、ハリ・ベリーとマイケル・イーリーが主演の「Their Eyes Were Watching God」。もちろん、ゾラ・ニール・ハーストンの同名の本が原作。オプラ・ウィンフィリーがプロデュースで参加した。この撮影後にカップルになっちゃったハリ・ベリーとマイケル・イーリーなので、そんな熱々(表現古すぎ)な2人が見れるのも楽しみ。好きなガブリエル・カセーウスとショーン・ネルソンが出ているのも楽しみだけど、でも、本当の楽しみは、あのハーストンの名作が映画でどのように表現されているかという点。ハーストンのこの作品は、女性が生き生きしているし、変に男性が表現されていない所も大好き。「私達女性が男性を作ってるのよ!」なんて強がりもなく。
この映画がつい最近、アメリカでTV放映された。ハリ・ベリーもプロモーションしていたのを見かけた。放映後、映画はあまり評価されてないようだけど、多くの人が原作に興味を持ったらしく、「USA Today Top 50 Best selling book list」の18位にランクインした。原作が発表されたのが、1937年。一度は、忘れられたが、アリス・ウォーカーの出現で、彼女の研究で、ハーストンは再認識されて、この「Their Eyes Were Watching God」が70年代に再販され、今も再販され続けている。また30年の歴史を経て、ベストセラー入り。
この原作を読んだ事のない人に、買わせたのは、映画がさせた力。と、共に、この映画が製作されるまでに30年もかかった事は、悲しいかも。