Cast >> Clint Eastwood (Frankie Dunn), Hilary Swank (Maggie Fitzgerald), Morgan Freeman (Eddie Scrap-Iron Dupris), Jay Baruchel (Danger Barch), Mike Colter (Big Willie Little), Lucia Rijker (Billie 'The Blue Bear'), Brian F. O'Byrne (Father Horvak), Anthony Mackie (Shawrelle Berry) ....
Director >> Clint Eastwood
Writer >> F.X. Toole (stories), Paul Haggis
Producer >> Clint Eastwood, Paul Haggis ....
Genre >> Drama
総合ポイント >> 3.75点/5点満点
Contents >> 3 Performance >> 5 Direct >> 3 Music >> 4
良くも悪くもアメリカらしさ。
英雄とか、アメリカンドリームとか、教会の役割とか、アメリカらしいものが沢山だ。悪く言えば、都合が良すぎる。ま、そんな都合主義もアメリカらしさなのだが。
ヒロインを演じたヒラリー・スワンク。さすがに沢山の賞に輝いているだけあって、映画でも本当に輝いている。そんな別嬪という程綺麗な訳じゃないから、余計にこういう内容の映画では、同情を引きやすい。アメリカンドリームを願う女性が、綺麗過ぎると嫌味になる。誰もが叶うかも?っていう望みを持たせる為には、スワンクみたいな努力家で魅力的な女性がピッタリだろう。彼女の暗い演技は、物語にピッタリで、すっかり観客は彼女に同情しまくってしまう程だ。
この映画で一番気の毒なのが、モーガン・フリーマン演じたスクラップだろう。ヒロインと、主演のクリント・イーストウッド演じたフランキーの間にいい具合に入り込んでいる。しかしスクラップは、スポットライト浴びる事なく、主人公に「お前のせいだ」と言われる始末。返す言葉の無いスクラップに同情した。また、こんな姿も悪い意味でアメリカらしさなのかもしれない。
やはりこの映画の中でアメリカらしいのが、イーストウッドが演じたフランキーだろう。実にヒロイック(英雄的)。娘に見放されても、毎日教会に通い、許しを請う。けれど、その部分が逆にラストを迎えた時に、不信感に包まれる。あの後、フランキーがまた教会に通うようになるのか分からないので、ラストが不完全。あのラストは、ただ単に助けたいと思う単純な心がそうさせたのか、それとも今まで教会に通っていた結果が、あれなのか、分からないままだ。
途中までは、女性版「ロッキー」を見ているかのように、感情移入が出来る熱くなれる作品だけど、ラストが曖昧で楽天的。ま、そんな所もアメリカ的なのかもしれない。
(2/19/05)