Cast >> Denzel Washington (Bennett Marco), Liev Schreiber (Raymond Shaw), Meryl Streep (Raymond's mother), Kimberly Elise (Rosie), Miguel Ferrer, Ted Levine, Jon Voight, Jeffrey Wright (Al Melvin) ....
Director >> Jonathan Demme
Writer >> Richard Condon (novel), Daniel Pyne ....
Producer >> Ilona Herzberg, Tina Sinatra ....
Genre >> Thriller
総合ポイント >> 3点/5点満点
Contents >> 3 Performance >> 3 Direct >> 3 Music >> 3
デンゼルの在り方。
面白い内容だし、事実映画も面白い。けれど、どうしても好きになれる映画ではなかった。デンゼル・ワシントンの演技が好きになれなかったし、メリル・ストリープも素晴らしいと思えなかった。
デンゼル・ワシントンの好きな所って、あんなに真面目で誠実そうな顔をしていて、アンチヒーローを巧く演じちゃう所が好きだった。最近の彼は、子供を渋く救ってみたり、渋く不倫してみたり。この映画でも、自分の過去を引きずりながらも、巨大な陰謀に立ち向かう渋い男。しかも、キャプテンという立場が良く似合う男だった。
けれど、デンゼルが本当に似合う男は、反骨精神あるちょっと悪。「Glory/グローリー」の時のように、反発しながらカッコいい男。「Malcolm X/マルコムX」みたいに、底辺から立ち上がった男。
デンゼルが最初からカッコいい男を演じても、そのままじゃん...と思ってしまう。それは、メリル・ストリープも然り。自分をコントロールしてそうな人が他人をコントロールしてても面白くなかった。彼女の「恋に落ちて」みたいに、自分がコントロール出来てない方が数倍面白かった。今回はオノ・ヨーコにしか見えなかった。
そんな中、演技で無茶苦茶カッコよかったのが、ジェフリー・ライト。彼の精神が病んでしまっていた演技が最高にはまる。
政治的にも、タイミングよく公開したつもりだったんだろうけど、今ひとつ話題も作れなかったのが残念。インパクトが無い。
何かもっと違うデンゼルが見たくなった映画。
(08/21/04)