SOUL * BLACK MOVIE

ブラックムービー、ブラックスプロイテーションなどについて

第90回アカデミー賞予想

やってきましたオスカー。その映画が面白いかつまらないかは私が決める!だからオスカーなんて!!!とは思いつつ、やっぱり思い入れのある作品が取ると嬉しかったり、なんだり... やっぱり映画好きには翻弄されてしまう賞なんですよね。という訳でオスカー予想...と行きたいのですが、今年ほど難しい年はない!毎年だいたいもう分かっているんだけど、今年はぜーーーんぜん分からない。興味はあるけど時間が無くてどうしても観れなかった『シェイプ・オブ・ウォーター』と『君の名前で僕を呼んで』、あと全然興味をそそられなかった数作品(これは内緒にしておきます)以外は、今年も大体見たのだけど、今年は後者が非常に多かった。そして見た作品も大体がそこそこ面白いんだけど、そこまでじゃないかなーとは思った。何ていうか今年は「これだ!」という飛びぬけた作品(作品賞以外!)がない。だから、オスカー以外の色んな賞で票が割れ、今年のオスカー予想は難しくなっている。

  • 作品賞

Get Out / ゲット・アウト (2017)
やっぱりこれが2017年で一番面白かったし上手かった!公開始まる前までは、誰もが(私も含め)どうせふざけたコメディだろ!と思っていたけれど、ちゃんとホラー映画で、でも面白くて... こんな映画は初めてって位斬新で、捻りが上手くて、隠されたメッセージに泣いた。これしか無いっす!
あと、オスカーから外れてしまったけれど、『The Disaster Artist』もかなり面白かった。今世紀最大につまらない映画を撮った人々を描いたのに、最高に面白い映画になっているのが上手い。フランコ兄弟が好演。アリ・グレイナーやジャッキー・ウィーヴァーも最高。『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』は主演女優と助演女優にノミネートされていて、作品賞にはノミネートされていないけれど、私は作品としても好き。『ダンケルク』は、私は夫から30分程、実際に起きた事を聞かされたトラウマがあるので、アレなのですが...夫はそれくらい思い入れがある中で、「最近の戦争映画の中で一番!泣くかと思った」と言ってました。絶対に泣く事を認めない人なのに。詳しい人でも泣ける映画らしいです。

  • 主演女優賞

フランシス・マクドーマンドスリー・ビルボード
スリー・ビルボード』、最後の発想が好きじゃないので、映画自体はそこまで好きじゃないけれど、主演のマクドーマンドとサム・ロックウェルウディ・ハレルソンルーカス・ヘッジズが良かった!

  • 主演男優賞

デンゼル・ワシントンRoman J Israel, Esq. / ローマンという名の男 -信念の行方- (2017)
多分取るのはゲイリー・オールドマンだと思うけど、私的にはデンゼル・ワシントン様がぶっちぎりの1位でしたよ!あんな不思議でみんなをイラつかせるキャラクターなのに、最後はあんなに魅力的で切なくさせるのはデンゼル様だからですよ!今回の役は外れだったか...と思わせておいてからの巻き返しが凄い!やっぱり流石なんです、デンゼル様って。

アリソン・ジャニーアイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
ここは激戦区。私は「お母さん対決」と呼んでいる。『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のアリソン・ジャーニー、『レディ・バード』のローリー・メトカーフ、そして『Mudbound / マッドバウンド 哀しき友情 (2017)』のメアリー・J・ブライジ。育ててもらいたいのは、確実にメアリー・Jママ!で、後の2人は...という感じですが、あの最低なママをあんな風に演じたアリソン・ジャーニーが凄い。あのオウム?何?あれ... 一貫して最低なのが良かった。普段は性格の良さが出ているべっぴんさんなのに、見事に...(以下自粛)

サム・ロックウェルスリー・ビルボード
こういう役上手いよねー、昔から。この役は彼の真骨頂だと思う。終盤とか最高。『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のウィレム・デフォーのおいちゃんも好きです。強面なのに根は優しい!日本で言う所の遠藤憲一みたいな感じ。ただショーン・ベイカーの映画ってカスワードが多過ぎ。デフォーのおいちゃんは使ってなかったけれど。あと選ばれていないけれど、『スリー・ビルボード』にも『レディ・バード』にも出ていたルーカス・ヘッジズ凄い。去年も『マンチェスター・バイ・ザ・シー』に出ていたし、その前は『グランド・ブダペスト・ホテル』にも出ていた。オスカーを呼ぶ男。恐るべし。今年出ていた両方の映画での彼も良かったですよ。『レディ・バード』のダニー役、嫌いじゃない。そう言えば、ティモシー・シャラメも『レディ・バード』に『君の名前で僕を呼んで』の両方出ているけれど、『レディ・バード』のカイル役が微妙に無理。シャラメ自身じゃなく、あのカイルっていうキャラクターね。レディ・バードの男の趣味がふり幅広くてついていけなかった。

Get Out / ゲット・アウト (2017)
これ以外ある?これ、ジョーダン・ピール以外で書ける人居る?監督賞は無理でも、脚本賞はぜーーーーーーーーーったいに取って欲しい。脚本賞こそ取るべきだ!と私は思います。

  • 長編ドキュメンタリー

Strong Island / ストロング・アイランド (2017)
取って欲しいなー。お兄ちゃんの為にも!オスカー取ればもっと色んな人の目にも触れて、『The Central Park Five / 日本未公開 (2012)』の時みたく、色々と明らかになって真実が出てくるかもしれないし。

と、あと色々な部門がありますが、長くなったのでこの辺で。アカデミー賞放送は3/4、東海岸時間夜8時(日本3/5の昼11時)からです!

『ムーンライト』の先駆者たち

『ムーンライト』がアカデミー賞の作品賞を取ってくれて、本当に良かった。そしてこの映画で本当に良かった。心からそう思う。なぜなら日本では特にオスカーを取った作品だからというだけで作品を観てくれる人が多数居るからだ。そうして『ムーンライト』を観て気に入った人の中には、この映画の問題が気になって続けて同じような作品も気になって観てくれる人も少なからず居る筈。バリー・ジェンキンス監督の前作『Medicine for Melancholy / 日本未公開 (2008)』を観たいと思う人や、マハーシャラ・アリの過去作品を観たいとレンタル店で手に取る人もいる筈。また、黒人のLGBTQについてもっと知りたい!と思う人もいるかもしれない。今回はそんな人たちの為に...

『ムーンライト』についての100本映画は既に書いているが、祝・日本公開決定!という事もあるし、私的にも色々とあるので、3日連続で書いてしまいましょう!まだ言い足りない事一杯あるし。

実は『ムーンライト』以前にも同性愛者と黒人の現状を描いた作品は幾つもあった。恐らく全く知られていないだけで、中には優れた作品もある。黒人LGBTQ映画は、毎年何十本も制作される訳ではないが、割りと確立されたジャンルである。

その中でも一番有名なのが『Young Soul Rebels / ヤング・ソウル・レベルズ (1991)』だ。ただこの作品はアメリカではなくイギリスが舞台。イギリス人のアイザック・ジュリエン監督作。カンヌ映画祭で賞を受賞した程。イギリスの社会問題、そしてもちろん人種差別に同性愛者への偏見など、イギリスらしい反骨精神で描いた名作。ジュリエン監督はその前の『Looking for Langston / ルッキング・フォー・ラングストン (1989)』でもラングストン・ヒューズの作品と性アイデンティティが語られる作品を作っていたし、自らが同性愛者である事をオープンにしているが、最近は特にLGBTQ映画を作っている訳ではない。

アメリカで一番有名で人気あるのが『Paris Is Burning / パリ、夜は眠らない。 (1990)』。ドキュメンタリー映画になってしまいますが、この映画は本当に面白い。追われた被写体たちが、キラっキラしていて美しい。当時のボール文化を見事に映し出している。オピューレンス!

私が昔から口酸っぱくなる位に推しているのが『Brother to Brother / 日本未公開 (2004)』。アンソニー・マッキーが有名になる前(つまりファルコンになる遥か前)に出演している作品。黒人の同性愛文化と言えばハーレムルネッサンス。という訳で、そのハーレムルネッサンス時代を支えた作家が、若きマッキーと出会い、ハーレムルネッサンス時代ついて語り、性アイデンティティに悩む若きマッキーの背中を押す。この作品の監督ロドニー・エヴァンスは同性愛者として、他にも『The Happy Sad / 日本未公開 (2013)』などを撮っている。

アメリカ黒人の同性愛者の監督として一番有名なのが、恐らくシェリル・デュニエ。『The Watermelon Woman / ウォーターメロン・ウーマン (1996)』で強烈な印象を残した女流監督。ベルリン映画祭のLGBTQ部門の賞テディ賞を受賞!シェリル・デュニエの初期の短編などについてはこちらにまとめてあります。

最近積極的なのがディ・リース。スパイク・リーの元でNY大で勉強し、そして映画制作でスパイクに制作総指揮として手助けしてもらったのが『Pariah / アリーケの詩(うた) (2011)』。そういう世界があるんだ!と非常に面白かった。そして同性愛者だったと言われているベッシー・スミスを同性愛者だと噂されているクイーン・ラティファが演じた『Bessie / BESSIE/ブルースの女王 (2014) (TV)』もエミー賞を受賞したりと成功させている。既に映画祭などで評判の良い次回作『Mudbound / マッドバウンド 哀しき友情 (2017)』は、今の所観た感じLGBTQとは関係無さそうだ。

あと同性愛者だと公言している『Empire 成功の代償』などで知られる俳優ジャシー・スモレット主演の『The Skinny / 日本未公開 (2012)』という作品もある。こちらは割と軽快な作品。パトリック・イアン=ポーク監督も同性愛者についての映画を撮り続けている。『Blackbird / 日本未公開 (2014)』や、TVシリーズ『Noah's Ark』とかも成功させている。

Tangerine / タンジェリン (2015)』も忘れてはいけない。トランスジェンダーの2人の主人公が印象的な作品。あとトレンスジェンダーとして生きて行くのか高校生が悩む『Gun Hill Road / 日本未公開 (2011)』は全く有名じゃない作品だが、とても印象に残る素晴らしい作品。両作品ともに本物のトランスジェンダーが好演。

マーロン・リッグス!彼は映画監督、そして活動家としても有名だった。自身が同性愛者で映画監督という人達の先駆者。恐らく一番リスペクトされている筈。『Tongues Untied』が有名ですが、私は観ていないどころか、サイトに登録もしていないので、近々観て登録します!彼の作品で唯一観ているのが『Black is... Black Ain't / 日本未公開 (1994)』。

という感じで、大体が90年代以降の作品になるのです。が、実はその前に制作されている紹介したい作品がある。『Portrait of Jason / 日本未公開 (1967)』という作品。実はチャンネルを変えている時に偶然見つけた作品なので、全編観ていない。同性愛者でキャバレーのパフォーマーだったジェイソン・ホリデーが自らをただただ語るドキュメンタリー。語り口が面白くて見入ってしまう。いずれちゃんと通して見たい作品。なんと国立フィルム登録簿入りしている。

他にもトランスジェンダーが出てきたり、同性愛者が出てくる映画はある。飽くまでも題材となっていて、描かれているものを集めた(それでも全てではない)。原作ではそれが描かれているのに、映画化で削除されてしまった『The Color Purple / カラーパープル (1985)』なんていう残念なものもある。

バリー・ジェンキンス監督は奇跡の人だ。監督の出身校フロリダ州立大は、とても素晴らしい大学であるけれど、ここ出身の映画監督は聞いた事がない。アメリカンフットボールの名門校という印象がかなり強いのだ。しかもジェンキンス監督は、この映画の題材の一つである同性愛者ではない。脚本の原作となる戯曲家のタレル・アルビン・マクレイニーは同性愛者だと公言している。そんな2人の物語が綺麗に合わさった奇跡がこの映画だ。

これを書こうと思った時に見つけたのが、黒人の同性愛者が語る『ムーンライト』の感想を語る映像。その中で圧倒的に語られていたのが、もっとこういう話が見たい!というものだった。結構昔から色んな話が語られているのにな...と私は思った。そんな彼らの声を結構な確率で聞いている私のまとめでした。

史上最悪のアカデミー賞

という訳で、私がわざわざ書かなくても結果は日本のニュースでご存じの事と思います。そして、そのオスカーの式典で何が起きたかという事も、オスカーの生中継を見ていなかった方でも、朝のうるさい情報番組でご存じの事と思います。

私が許せないのが「白すぎオスカー払拭 黒人受賞」という見出しだ。本気でそう思っているのだろうか?黒人が受賞したら、それで払拭されるものなのだろうか?私はハッキリと覚えている。2002年の事だった。デンゼル・ワシントンが『Training Day / トレーニング デイ (2001)』で主演男優賞を、ハリ・ベリーが『Monster's Ball / チョコレート (2001)』で主演女優賞を取り、黒人が主演部門を独占という歴史に残る年だった。更には『Lilies of the Field / 野のユリ (1963)』で黒人として初の主演部門を受賞したシドニー・ポワチエが功労賞を受賞したのも2002年だった。あの年のオスカーは黒人にとって随分と希望に満ち溢れた年であったと記憶している。しかし、数年経てば、やっぱりいつものオスカーであった。次の年の2003年は『シカゴ』のクイーン・ラティファのみがノミネート。音響や衣装など、所謂裏方さんもゼロ。2004年は『イン・アメリカ』のジャイモン・フンスーと『Tupac: Resurrection / トゥパック レザレクション (2003)』がノミネートされただけだった。酷いのが2011年、ゼロだった。この年、チャド出身マハマット=サレー・ハルーンの『A Screaming Man / 終わりなき叫び (2010)』がカンヌ映画祭で審査員賞を取ったのに、アカデミー賞の外国語部門にノミネートすらされなかった。

去年、#OscarsSoWhiteの声が挙がったこと、実は懸念していた。そういう声が挙がったから、黒人は取ったのだと言われるのに決まっているからだ。分かっていた。でも、なぜ彼らが声を挙げたのか?アメリカは声を挙げないと聞いてもらえないからだ。日本の「空気読め」は、アメリカでは通用しない。

私は「黒人は歴史的に報われていないし、差別があるのだから、オスカーよこせ!」と書いている訳じゃない。映画を愛する者として、ただ単に順当に総ての人が評価されて欲しいと願うだけだ。ジェイミー・フォックスが『Ray / レイ (2004)』で主演男優賞を受賞した2005年、フォレスト・ウィッテカーが主演男優賞を獲得した2007年、『12 Years a Slave / それでも夜は明ける (2013)』が作品賞を受賞した2014年は、そんな年だったと記憶している。やれば出来る年だってあったのだ。

今年のオスカーだって、認められるべき人が認められてはいるが、やっぱり少し変。ネイト・パーカーが裁判で争って無実となったレイプ事件は許されなかったが、ケイシー・アフレックの示談金で和解し事実は闇の中となった女性強姦事件は話される事もなく許された。それこそ白人の特権というものではないのか?今年のオスカーが行われた日、5年の命日となったフロリダ州で丸腰にも関わらず男に殺された青年トレイヴォン・マーティンの犯人は、裁判で無実になった。その時、犯人を支持した人々は「裁判で無実となり法が決めたんだから無実!」と言っていたのではなかったのか?ダブルスタンダードって奴だ。

オスカーの前に発表されたNAACPのイメージ・アワードで主演男優賞を獲得したデンゼル・ワシントンは受賞スピーチでこんな事を話していた。「私よりも若い世代が活躍してくれるのは嬉しい。特にバリー・ジェンキンス!バリー・ジェンキンス監督は、『ムーンライト』を作る機会を得るためにショート映画10作以上作らねばならなかった。諦めないで欲しい。簡単な事じゃない。みんな簡単じゃない事を乗り越えて、ここまで来たんだ。簡単だったらデンゼル・ワシントンなんて存在していない。七転び八起きっていうだろう。失敗しても立ち上がってまた作る事が大事なんだ。頑張り続けて、勉強を続けてくれ、撮影で会おう」

文字通り、デンゼルが若い業界への子たちへの励ましメッセージである。しかし、黒人が如何に人一倍頑張らないといけないかを物語っている。苦難を乗り越えてがんばったこそ、今回の受賞がある。これだけはハッキリと書いておく。今年のオスカーは「白すぎるオスカーを払拭した訳じゃない」し、黒人の芸術家たちが「簡単じゃない事を乗り越えて頑張った結果」だという事を。

第89回アカデミー賞予想

今回は珍しくオスカー作品割りとほぼ観ている。作品賞のは全部観た!ブラックムービーが3作も選ばれているのも理由の一つかもしれない。去年は予想をボイコットしましたが、今年はやりますか。まだまだ不満は沢山ありますけれど。

私の中では、『Fences / フェンス (2016)』と『ムーンライト』の一騎打ち。他の受賞歴を見ると、『ムーンライト』が有利。下馬評は『ラ・ラ・ランド』みたいですが、ダークホースで『Hidden Figures / 日本未公開 (2016)』。私的順位は『Fences』=『ムーンライト』>『LION/ライオン 25年目のただいま』>『ハクソー・リッジ』>『Hidden Figures』>『ラ・ラ・ランド』>『マンチェスター・バイ・ザ・シー』>『メッセージ』>『最後の追跡』。
デヴ・パテルはいつあんなワイルドセクシー系になったのだ!!昔は器用なガリガリ君だったのに。『Lion/ライオン』は良い映画で、しかも美しい。前にツイッターで書いた「線路と少年と冒険と、そして...」映画としても最高の映画。『ハクソー・リッジ』のアンドリュー・ガーフィールドには母性本能くすぐられる。日本人には少々キツイ場面あるからか、配慮で?日本の侍と言えばアレ!というお約束もあるんだけど、ちょっとアレに飽きた。アメリカ人なら「うぉー!」と愛国心を鼓舞される筈。『ラ・ラ・ランド』はツイッターに書いたけれど、石原さとみ的なあざとさがある映画。「こういうの好きでしょ?」ってオスカー会員のおっちゃんたちが、ダミアン・シャゼル監督の手のひらで転がされている事でしょう。『最後の追跡』は、あのカントリー音楽的な世界観に全然ハマれなかった。つーか、西テキサスってあんなに黒人居ないものなの?ゼロって。みんなカーボーイで銃とかライフル持っているのは笑った。情景やお兄さん役のベン・フォスターは最高だったけれど。やっぱり映画って自分の人生経験とか信条とか加味されてしまうもの。どっかのバカを支持している人々は、私と真逆の順位になるんだと思う。

断トツ!っていうか、デンゼルじゃなかったら、私暴れる!理由はここに書いた通り。下馬評は『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のケイシー・アフレックらしいですが、ありえないですから!正直、作品賞を外すより、ここを外す方が悔しい!

  • 主演女優賞
    • 予想断念

Loving / ラビング 愛という名前のふたり (2016)』のルース・ネッガも良かったのですが、私的にはジョエル・エドガートンの方が印象に残りました。取るのは『ラ・ラ・ランド』のエマ・ストーンなのかなー。とか書いていて、イザベル・ユペールな気がしてならない。オスカーって割りと外国人(ヨーロッパ系限定)に優しい。

出番少ないのに、凄い印象度。何度でも書きますが2016年のマハーシャラ・アリはキレっキレ!この映画以外でも素晴らしかった。ってか、なんでデヴ・パテルが助演男優賞でノミネートされているの?彼の役は主役じゃないの?主役は少年の方なの?『Fences』のステファン・ヘンダーソンとマイケルティ・ウィリアムソン、そして『ハクソー・リッジ』のヒューゴ・ウィーヴィングとスミッティ役のルーク・ブレイシーもノミネートされるべき!キリ。ω・)ゝ敬礼。マイケルティ・ウィリアムソンとヒューゴ・ウィーヴィングのオヤジには泣かされた。

あの役を舞台で毎晩やっていたなんて、貴方凄すぎるよ!役者って凄いわって思わせてくれました。『Lion/ライオン』のニコール・キッドマンも難しい役で、いつもの華々しさがなく、普通の主婦感が好感度高い。『マンチェスター・バイ・ザ・シー』のミシェル・ウィリアムスは殆ど出てこない。恐らくパトリックの彼女2人の方が出番多い。のに、選ばれるのは凄いね。

世界中の人をあざとさで手のひらで転がしたから。っていうか、なんで日本語表記チャゼルなの?フランス系だからシャゼルじゃないの??期待はもちろん『ムーンライト』のバリー・ジェンキンス監督!ジェンキンス監督が取ってくれると、チャールズ・バーネット監督も報われる気がするので100倍嬉しい。

ぶっちぎりで。私の映画史を変えやがった作品。映画の題材としてのO・J・シンプソンは2016年キレっキレでしたよ。私の中で2016年と言うと、O・Jとマハーシャラ・アリ。『13th / 13th −憲法修正第13条− (2016) (VOD)』や『Life, Animated / ぼくと魔法の言葉たち (2016)』も良かったですよ。

  • 撮影賞
    • ブラッドフォード・ヤング『メッセージ』

昔から死ぬほど大好き!!!!!でも正直書くと、この部門みんなに取って欲しい!『ムーンライト』の青が朧ろげで美しいし、『Lion/ライオン』のベージュも綺麗だったし、『ラ・ラ・ランド』のヴァイオレットも素敵だった。


後は脚色賞など気になる部門もありますが...とりあえずこの辺で。あー、私、暴れる事になるのかなー。そうはあって欲しくない!

各地批評家賞&その他の賞などのまとめ

『ストレイト・アウタ・コンプトン』が作品賞を含め3冠、『クリード チャンプを継ぐ男』も監督賞を含め3冠!仲良く3冠!
作品賞 『ストレイト・アウタ・コンプトン』
監督賞 ライアン・クーグラークリード チャンプを継ぐ男』
主演男優賞 ウィル・スミス『Concussion』
主演女優賞 テヨナ・パリス『Chi-Raq』
助演男優賞 ジェイソン・ミッチェル『ストレイト・アウタ・コンプトン』
助演女優賞 テッサ・トンプソンクリード チャンプを継ぐ男』
インディペンデンス作品賞『Chi-Raq』
脚本賞 リック・ファムュイワ『Dope』
ブレイクアウト・パフォーマンス賞 マイケル・B・ジョーダンクリード チャンプを継ぐ男』
アニメーション賞 『I LOVE スヌーピー THE PEANUTS MOVIE』
ドキュメンタリー作品 『A Ballerina's Tale』
ベストソング賞 ”See You Again”『ワイルド・スピード SKY MISSION
トップ10映画
1. Straight Outta Compton (Universal Pictures)
2. Creed (Warner Bros.)
3. Mad Max: Fury Road (Warner Bros.)
4. Beasts of No Nation (Netflix)
5. The Martian (20th Century Fox)
6. 3-1/2 Minutes/Dope (HBO/Open Road Films)
7. Chi-Raq (Roadside Attractions/Amazon Studios)
8. Carol (Weinstein Co.)
9. The Big Short (Paramount Pictures)
10. The Danish Girl (Focus Features)

‘Straight Outta Compton’ Wins Best Picture From African-American Film Critics | Deadline

クリード チャンプを継ぐ男』のライアン・クーグラー監督が「ニュージェネレーション賞」を受賞!おめでとうございます!!
LA Film Critics Awards 2015 | Deadline

‐ワシントンDCエリア映画批評家
ビースト・オブ・ノー・ネーション』のイドリス・エルバ助演男優賞を獲得!同作品からエイブラハム・アッターが最優秀ユース演技賞にノミネートされていたが受賞は逃した。『ストレイト・アウタ・コンプトン』がベスト・アンサンブル賞にノミネートされていたが、こちらも受賞は逃した。
2017 WAFCA Award Winners - The Washington DC Area Film Critics Association (WAFCA)

クリード チャンプを継ぐ男』のマイケル・B・ジョーダンが主演男優賞にノミネート!!
Online Film Critics Society – The World's Oldest Organization of Online Film Critics


という訳で、『クリード チャンプを継ぐ男』が4冠(一つはノミネート)、『ストレイト・アウタ・コンプトン』3冠、『ビースト・オブ・ノー・ネーション』が1冠。
そしてサンダンス映画祭では...スパイク・リーマイケル・ジャクソンのドキュメンタリー『Michael Jackson’s Journey From Motown to Off the Wall』、マヤ・アンジェロウのドキュメンタリー『Maya Angelou and Still I Rise』、ドン・チードルの『Miles Ahead / MILES AHEAD/マイルス・デイヴィス 空白の5年間 (2015)』等がサンダンス映画祭で上映される事に!!

アカデミー賞

アカデミー賞がドキュメンタリー部門のショートリスト15作を発表。ここから5作に絞られる。ニーナ・シモンの『What Happened, Miss Simone?』や17歳青年が殺された事件を描く『3 1/2 Minutes』等。

Oscar has a short list of feature docuentaries. – Variety

サンダンス映画祭