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ブラックムービー、ブラックスプロイテーションなどについて

第90回アカデミー賞予想

やってきましたオスカー。その映画が面白いかつまらないかは私が決める!だからオスカーなんて!!!とは思いつつ、やっぱり思い入れのある作品が取ると嬉しかったり、なんだり... やっぱり映画好きには翻弄されてしまう賞なんですよね。という訳でオスカー予想...と行きたいのですが、今年ほど難しい年はない!毎年だいたいもう分かっているんだけど、今年はぜーーーんぜん分からない。興味はあるけど時間が無くてどうしても観れなかった『シェイプ・オブ・ウォーター』と『君の名前で僕を呼んで』、あと全然興味をそそられなかった数作品(これは内緒にしておきます)以外は、今年も大体見たのだけど、今年は後者が非常に多かった。そして見た作品も大体がそこそこ面白いんだけど、そこまでじゃないかなーとは思った。何ていうか今年は「これだ!」という飛びぬけた作品(作品賞以外!)がない。だから、オスカー以外の色んな賞で票が割れ、今年のオスカー予想は難しくなっている。

  • 作品賞

Get Out / ゲット・アウト (2017)
やっぱりこれが2017年で一番面白かったし上手かった!公開始まる前までは、誰もが(私も含め)どうせふざけたコメディだろ!と思っていたけれど、ちゃんとホラー映画で、でも面白くて... こんな映画は初めてって位斬新で、捻りが上手くて、隠されたメッセージに泣いた。これしか無いっす!
あと、オスカーから外れてしまったけれど、『The Disaster Artist』もかなり面白かった。今世紀最大につまらない映画を撮った人々を描いたのに、最高に面白い映画になっているのが上手い。フランコ兄弟が好演。アリ・グレイナーやジャッキー・ウィーヴァーも最高。『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』は主演女優と助演女優にノミネートされていて、作品賞にはノミネートされていないけれど、私は作品としても好き。『ダンケルク』は、私は夫から30分程、実際に起きた事を聞かされたトラウマがあるので、アレなのですが...夫はそれくらい思い入れがある中で、「最近の戦争映画の中で一番!泣くかと思った」と言ってました。絶対に泣く事を認めない人なのに。詳しい人でも泣ける映画らしいです。

  • 主演女優賞

フランシス・マクドーマンドスリー・ビルボード
スリー・ビルボード』、最後の発想が好きじゃないので、映画自体はそこまで好きじゃないけれど、主演のマクドーマンドとサム・ロックウェルウディ・ハレルソンルーカス・ヘッジズが良かった!

  • 主演男優賞

デンゼル・ワシントンRoman J Israel, Esq. / ローマンという名の男 -信念の行方- (2017)
多分取るのはゲイリー・オールドマンだと思うけど、私的にはデンゼル・ワシントン様がぶっちぎりの1位でしたよ!あんな不思議でみんなをイラつかせるキャラクターなのに、最後はあんなに魅力的で切なくさせるのはデンゼル様だからですよ!今回の役は外れだったか...と思わせておいてからの巻き返しが凄い!やっぱり流石なんです、デンゼル様って。

アリソン・ジャニーアイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル
ここは激戦区。私は「お母さん対決」と呼んでいる。『アイ,トーニャ 史上最大のスキャンダル』のアリソン・ジャーニー、『レディ・バード』のローリー・メトカーフ、そして『Mudbound / マッドバウンド 哀しき友情 (2017)』のメアリー・J・ブライジ。育ててもらいたいのは、確実にメアリー・Jママ!で、後の2人は...という感じですが、あの最低なママをあんな風に演じたアリソン・ジャーニーが凄い。あのオウム?何?あれ... 一貫して最低なのが良かった。普段は性格の良さが出ているべっぴんさんなのに、見事に...(以下自粛)

サム・ロックウェルスリー・ビルボード
こういう役上手いよねー、昔から。この役は彼の真骨頂だと思う。終盤とか最高。『フロリダ・プロジェクト 真夏の魔法』のウィレム・デフォーのおいちゃんも好きです。強面なのに根は優しい!日本で言う所の遠藤憲一みたいな感じ。ただショーン・ベイカーの映画ってカスワードが多過ぎ。デフォーのおいちゃんは使ってなかったけれど。あと選ばれていないけれど、『スリー・ビルボード』にも『レディ・バード』にも出ていたルーカス・ヘッジズ凄い。去年も『マンチェスター・バイ・ザ・シー』に出ていたし、その前は『グランド・ブダペスト・ホテル』にも出ていた。オスカーを呼ぶ男。恐るべし。今年出ていた両方の映画での彼も良かったですよ。『レディ・バード』のダニー役、嫌いじゃない。そう言えば、ティモシー・シャラメも『レディ・バード』に『君の名前で僕を呼んで』の両方出ているけれど、『レディ・バード』のカイル役が微妙に無理。シャラメ自身じゃなく、あのカイルっていうキャラクターね。レディ・バードの男の趣味がふり幅広くてついていけなかった。

Get Out / ゲット・アウト (2017)
これ以外ある?これ、ジョーダン・ピール以外で書ける人居る?監督賞は無理でも、脚本賞はぜーーーーーーーーーったいに取って欲しい。脚本賞こそ取るべきだ!と私は思います。

  • 長編ドキュメンタリー

Strong Island / ストロング・アイランド (2017)
取って欲しいなー。お兄ちゃんの為にも!オスカー取ればもっと色んな人の目にも触れて、『The Central Park Five / 日本未公開 (2012)』の時みたく、色々と明らかになって真実が出てくるかもしれないし。

と、あと色々な部門がありますが、長くなったのでこの辺で。アカデミー賞放送は3/4、東海岸時間夜8時(日本3/5の昼11時)からです!

マッドマックス 怒りのデス・ロード

Waiting for 'Superman' / 日本未公開 (2010)

アメリカの元副大統領アル・ゴアと強力なタッグを組んで環境問題を訴えたドキュメンタリー「不都合な真実」を成功させ、アカデミー賞のドキュメンタリー部門にも輝いたのがデイビス・グッゲンハイム。彼の最新作はアメリカの公立学校の問題点を訴えているドキュメンタリー「Waiting for 'Superman' / スーパーマンを待ちながら (2010)」。サンダンス映画祭にて公開。今週末からは全米で限定公開だが劇場公開が決まっている。ここで取り上げたのも、その公開を前にオプラ・ウィンフィリーの「Oprah」にて取り上げられたからである。

ドキュメンタリーでは全米各地の幼稚園児から8年生(日本でいう中学2年)までの子供達とその家族を追っている。

アンソニーはワシントンDCの芸術学校に通う5年生の黒人学生。その学校は全米でも最低レベルの芸術学校。アンソニーはいい学生ではあるが、両親を続けてドラッグで亡くし、今は祖母に育てられている。祖母は今いる環境ではアンソニーにとって良くない事を分かっている。そのアンソニーの環境を救えそうなのが近所に唯一あるチャーター校。しかし、アンソニーがその学校に入れるチャンスは50%。

デイジーも同じく5年生。彼女はイースロサンジェルスの公立校に通っているヒスパニック系。学校では頑張っており、すでに夢を叶える為に大学に行くことを決心している。デイジーの夢は医者になる事。しかし彼女の近所では高校を卒業できるのが約6割。デイジーの家族でもまだ誰も高校を卒業出来ていない。デイジーの両親も、自分達の親を助ける為に高校を中退している。両親は彼女の為に尽くしているが、父親が最近解雇されたので私立に入れるのは無理だという。幸いな事に彼女の家の目の前にロサンジェルスで一番優秀なチャーター校があるが、志願数135人中入れるのはたった10人。

エミリーはシリコンバレーに住む8年生の白人の学生。彼女の地域は全米でもレベルの高い学校が揃っていて、ゴルフコースや水球のチームまである。しかし能力別でクラスが編成されているため、もし悪い成績を取ってしまうと、下のレベルで余りいい環境でないクラスに入れられてしまう。エミリーは数学が苦手な為、それが非常に不安の種である。なので能力別のクラス編成のないチャーター校への入学を希望しているが、志願数455人中で入れるのは110人。エミリーには24%の可能性しかない。

フランシスコはブロンクスの公立校に通う1年生。フランシスコの母マリアもブロンクスの公立校を卒業して家族で最初に大学を卒業した。そして今はソーシャルワーカーをしている。マリアはフランシスコの為に精一杯頑張っており毎日勉強を手伝い、夜には大学主催の読み聞かせ会などにも積極的に参加している。母はブロンクスにあるチャーター校に志願書を提出したが、全て却下された。唯一残されたのが、ハーレムにあるチャーター校。そこが唯一の望みだが、彼らの家から通うとなると45分かかる。しかも792人の志願者中は入れるのは40人。フランシスコには5%の可能性しかない。

ビアンカはハーレムに住む幼稚園児。今は母の影響でカトリックの学校に行っている。母はシングルマザーでビアンカその学校に毎月500ドル(5万円)の学費を払っている。ビアンカを環境の悪い公立校に入れたくないが、母も仕事に不安定でそろそろ学費を払うのが限界に近づいている。ハーレムには無料で通えるチャーター校があるが、志願者が767人で入れるのは35人。ビアンカには5%の可能性しかない。

オプラはこのドキュメンタリーをもう1人のアメリカのパワフルなアイコンであるビル・ゲイツと共に自身の番組で紹介。オプラは番組内で1億ずつをチャーター校6校に寄付をした。

タイトルのスーパーマンとは大体上の説明を読んで頂けたら分かると思うのですが、チャーター校の事。

Waiting for 'Superman' / スーパーマンを待ちながら (2010)
http://www.oprah.com/relationships/Waiting-For-Superman_1
http://www.waitingforsuperman.com/

お、オスカー

あはは。私がテンション下がるという通りになってしまいましたね。そのせいか、本当にテンション下がって昨日は全く動く気にもなれませんでした。某所でずっとオードリーと出川哲朗の映像を見てました。トゥース!

いきなり助演女優賞からですもの。もう嫌になっちゃう。でもペネロペ・クルスは顔小さくて可愛かったですね。英語も私みたいな聞いてる人をイライラさせる訛じゃなくって、可愛い感じで上手い具合に訛ってるのよね。でもペネロペとサルマ・ハエックの区別があんまりつきません。混乱します。まあでもヴァイオラデイビスタラジ・P・ヘンソンも取れずにテンション下がりました。

今年のは長くて途中でちょっと飽きましたが、ヒュー・ジャックマンは芸達者でしたね。オープニングは、まんま「Be Kind Rewind / 僕らのミライへ逆回転 (2008)」じゃないですか!笑ったわ。主演・助演のセレモニーが良かったですよね。あれは圧巻。スピーチはケイト・ウィンスレットが一番上手かった。でもああなると益々、レオナルド・ディカプリオが可哀想だわ。

日本が2つも受賞したのが、嬉しかったかなー。ショートアニメの方は、最後に「どうもありがとう、ミスターロボット」って言ってたのが笑える。「おくりびと」のモックンはすらっとしていてカッコよかったですね。モックンにも何か言って欲しかったわ。監督とモックンと広末は分かったんですが、もう一人の女性は誰だったのでしょうか??

やっぱりオスカーのメモリアルでもルディ・レイ・ムーアは外されていた。悲しすぎるぜ。

っていうか、今年は書くことも少ないですわ。ばぁい。写真はTumblrにアップした&まだの分をアップするつもり。っていうか、私はそうしてきた。

STUCK

以前話題になったアメリカのニュースを覚えていらっしゃるでしょうか?
女の人が車を運転していて当て逃げした際に、そのまま死体を車のフロントガラスに乗せたまま家に帰ってしまった女性の話。
その事件がベースして映画されたのが「Stuck (2007) - IMDb」という映画。
実際の女性の犯人はシャンテ・マラードという黒人女性。映画で犯人を演じたのがミーナ・スヴァーリ。それに対して物言いがあったらしいが、私は別にいいじゃんと思いました。もしこの映画がドキュメンタリーとか事実に基づいた話だったら分かるけれど、事件をベースにしただけで再現した訳じゃないんだし、黒人でしかあり得ないの事実を描いた訳でもない。
ただ映画の中でミーナ・スヴァーリが、コーンロウをしている意味が分らないし、証拠隠滅を手伝った恋人が黒人であってそこだけが事実と同じなのも意味が分からない。その辺の謎解きだけにこの映画を見るのもちょっと...

国民の創生

私の夏休みの大きな一つの課題が、この映画「国民の創生(The Birth of a Nation)」を見る事だった。昨日の夜、その課題を終えた。3時間8分のこの映画は、2時間超えの映画ですら、ブーブー文句を言う私には大きな課題になってしまうのです。

感想とかは、後日書きますが... この映画、うちのサイトにアップすべきか、悩むんですよね。でもこの映画は映画史にとっては欠かせない映画だし、ブラックムービーとしても悲劇とはなったけれど、欠かせない歴史なので、アップしますわ... と、書いてみて頭をまとめてみました。

カンヌといえば...

カンヌと言えば、松ちゃんとたけし。
もう、やってらんねぇ〜、日本帰りたい!(゚д゚)ノ となってます。見たいよ、見たいよ〜!マスコミは、2人の作品が日本では同日公開だからライバルとして煽り立ててますが、本人たちはカンヌで会って言葉も交わしたみたいですね。同行した高須氏のブログによれば、たけしがカッコいい言葉を松ちゃんに話したとか... 私、前にも書きましたがたけしが大好きで、松ちゃん(というかダウンタウン)に救われた女なんでね、2人には相当の思い入れがある!

でも松ちゃん、相当映画ファンから嫌われてるみたいだね。映画ファンでありダウンタウンファンである私は、悲しいよ。でもさ、コメディ映画で正々堂々と戦う松ちゃんが私は好きだよ。コメディ映画はさ、評価され難い。どんなに面白い笑える爆笑映画を作っても、爆笑=いい映画とは思ってもらえないのが普通。コメディ映画が好きで、爆笑=いいコメディ映画と思ってくれる審査員が居るかどうか??しかも、いいコメディ映画は、いいドラマ映画と戦っても勝ち目は無い。いいドラマ映画は、芸術とか内容とかそういう映画で評価されるスタンダードな部分が分かりやすいからね。そこを敢えて、コメディ映画で挑む松ちゃん...やっぱり好きだよ。

と、そんな時にたけしが「泣けるとか感動とかそんな映画ばっかりで...」と発言したそうで... 私はそういう映画はいいのかもしれないけれど、そうやって宣伝する日本の映画会社が嫌い!おすぎのナレーションのCMで「絶対に泣けます!感動です!」と言われると、絶対に行きたくなくなるもの。それは人の個人の感性の問題であって、その映画が良いかどうかには関係ないもの。ま、映画に限らず全てにおいてそうだけど... 好きなものって自分の趣味だからね。

http://www.quinzaine-realisateurs.com/directors/10128/Matumoto-Hitosi.html